日本のアクションドラマ史において、スーツにサングラスというスタイルを極限までエレガントに昇華させた俳優といえば、舘ひろし氏を置いて他にいません。映画『帰ってきたあぶない刑事』の熱狂を経た2026年現在も、その洗練された佇まいと色褪せないダンディズムは世代を超えて圧倒的な支持を集めています。
銀幕やテレビ画面越しに放たれる凄みと大人の色気。その象徴ともいえるのが、彼の目元を飾るアイウェアの数々です。「あの名作でかけていたモデルは何なのか」「プライベートでも同じものを愛用しているのか」と気になっているファンも多いのではないでしょうか。昭和から令和の現在に至るまで、舘ひろし氏が選び抜いてきた歴代の名機と、トレードマークとなった背景にある真の理由に迫ります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:『西部警察』のレイバンから『あぶない刑事』のマツダ、スタルクアイズまで、時代を代表するアイウェアを網羅
- 要点2:サングラスを着用する背景には「バイク乗りの機能美」と「素顔の照れ隠し」という独自の美学が存在
- 要点3:劇中モデルの多くは舘ひろし氏自身の私物であり、最新作の着用モデルを含め現在も高い希少価値を誇る
【徹底解剖】舘ひろしがサングラスをかけ続ける「決定的な理由」とは?
バイクチーム「クールス」のリーダーとして世に出て以来、舘ひろし氏のパブリックイメージには常にサングラスがありました。彼がここまで徹底してアイウェアを自らのアイコンとして身につけ続けるのには、単なるスタイリッシュさだけではない複数の明確な理由が存在します。
最も大きな契機となったのは、生粋のバイカーとしての実用性です。若き日から大型バイクに跨がり、風を切って疾走してきた舘氏にとって、アイウェアは飛び石や排気ガスから目を守るリアルなギアでした。その無骨なスタイルがそのまま芸能界での個性となり、ブレイクの足がかりとなったのです。
もう一つの興味深い理由は、彼自身のパーソナリティと役作りにあります。舘氏は過去のインタビューなどで「実は非常に照れ屋で、素顔のままだと目が優しすぎてしまう」と語っています。凄腕の刑事やハードボイルドなアウトローを演じる際、サングラスをかけることで素の自分を遮断し、役柄の持つ危険な色気へと切り替えるスイッチとして活用していました。機能性と内面的な照れ隠し、そしてプロとしての表現欲求が融合した結果、唯一無二のアイコンが完成したといえます。
『西部警察』鳩村英次が魅せた名機|レイバン「オリンピアン」とティアドロップ
俳優・舘ひろしの名を全国区へと押し上げた伝説のポリスアクション『西部警察』。彼が演じた鳩村英次(通称・ポッポ)のアイウェアは、現在もバイカーやヴィンテージマニアの間で語り継がれる金字塔です。
劇中で黒のGSX1100カタナを駆る鳩村刑事の目元を彩った代表格が、レイバン(Ray-Ban)の「オリンピアン(Olympian)」シリーズです。トップバーが印象的なカーブを描くこのメタルブロウモデルは、当時のアメリカンカルチャーやバイカーズスタイルを象徴する一本でした。舘氏はオリンピアンIやオリンピアンIIを絶妙な角度でかけこなし、シャープで精悍な男らしさを演出しました。
また、初期の登場シーンやツーリングシーンでは、ミリタリー由来のレイバン・アビエーターに代表されるクラシックなティアドロップ型も頻繁に着用しています。彫りの深い舘氏の顔立ちに、大ぶりなティアドロップの流線型レンズが完璧にマッチし、昭和のアクションシーンに燦然と輝くハードボイルド像を確立しました。
『あぶない刑事』鷹山敏樹の歴代サングラス型番|レイバンからスタルクアイズまで
バブル期の日本を席巻し、トレンディかつハードボイルドな刑事ドラマの頂点に君臨した『あぶない刑事』。柴田恭兵氏演じる大下勇次(ユージ)との名コンビにおいて、舘ひろし氏扮する鷹山敏樹(タカ)のスタイルはファッショントレンドを常にリードしてきました。
1986年のテレビシリーズ初期、タカが愛用していたのはやはりレイバンのオリンピアンI(L1004など)を中心としたクラシックラインでした。しかし、シリーズが進むにつれてアイウェアのテイストはより前衛的かつエレガントな方向へとシフトしていきます。
90年代中盤から後期の映画版などで大きな話題を呼んだのが、世界的デザイナーのフィリップ・スタルクとアラン・ミクリの協業によって誕生したスタルクアイズ(STARCK EYES)のフレームです。特に「PL0001(現在のSH9901)」に代表される、人間の肩の関節を模した360度可動ヒンジを備えたモデルは有名です。無駄を極限まで削ぎ落としたシャープなブローラインとメカニカルな美しさは、大人の色気を増したタカのシャープなアクションを一段と引き立てました。
最新作『帰ってきたあぶない刑事』の着用モデル|マツダ アイウェアの真骨頂
横浜の街にタカ&ユージが帰還し、興行的な大ヒットを記録した映画『帰ってきたあぶない刑事』。シニア世代となった舘ひろし氏が劇中で身につけていたサングラスは、公開直後からファッション感度の高い層を中心に大きな反響を呼びました。
この作品で舘氏の目元を飾ったのが、日本発のラグジュアリーアイウェアブランドとして世界中に熱狂的なファンを持つマツダ アイウェア(MATSUDA EYEWEAR)です。80年代のDCブランドブームを牽引した松田光弘氏の哲学を受け継ぎ、福井県鯖江市の職人が高度な彫金技術で仕上げるマツダのフレームは、美術工芸品のような重厚感を漂わせます。
本作でタカが着用していた代表的なモデルが「M2052」や「M3023」などのメタルとアセテートのコンビネーションフレームです。細やかなミル打ちが施されたサイドシールド付きのデザインや、ヴィンテージテイストのツーブリッジは、酸いも甘いも噛み分けた熟練の探偵役にこの上ない説得力を与えました。2026年の現在でも、これらの型番は正規代理店や二次流通市場で非常に高い人気を維持しています。
劇中衣装はほぼ「舘ひろしの私物」?プライベートで愛用するメガネとブランド
舘ひろし氏のファッションを語る上で欠かせないのが、「劇中で身につけているアイテムの多くが本人の私物である」という事実です。これはアイウェアにおいても例外ではありません。
舘氏は撮影に入る際、自身のワードローブから役柄にふさわしいスーツやサングラスを複数持ち込み、監督やスタッフとディスカッションしながら決定することが知られています。『あぶない刑事』シリーズで見せたハイセンスなアイウェアの数々も、舘氏が普段から個人的に買い揃え、愛用していたコレクションから選出されたものが多数含まれています。
プライベートにおける舘氏は、度入りのクリアレンズを入れた上質なメガネも巧みに使いこなしています。普段使いのアイウェアとしてもマツダやスタルクアイズ、金子眼鏡などのクラフツマンシップ溢れるフレームを好んで選んでおり、公の場やトーク番組などで見せるリーディンググラス姿にも洗練された気品が宿っています。衣装と私物の境界線がなく、自身の生き方そのものがスタイルとして昇華されている点こそ、彼が本物のファッショニスタと呼ばれる所以です。
【舘ひろし サングラス】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:舘ひろしが『あぶない刑事』初期に使っていたレイバンの具体的な型番は何ですか?
A1:最も代表的なモデルは「Ray-Ban Olympian I(レイバン オリンピアン1、型番例:L1004)」です。ゴールドのメタルブロウにエボニィ(ブラック)のテンプル、伝統のG-15レンズを組み合わせた仕様で、タカのトレードマークとして知られています。
Q2:『帰ってきたあぶない刑事』で着用されたマツダ(MATSUDA)のサングラスは今でも買えますか?
A2:マツダ アイウェアは職人によるハンドメイド生産が中心のため、劇中同型モデル(M2052やM3023など)は入荷即完売を繰り返しています。2026年現在も一部の正規取扱眼鏡店で受注生産や再販が行われることがありますが、入手には事前の予約や中古市場でのチェックが必要です。
Q3:舘ひろしのようにサングラスを自然にかっこよく掛けこなすコツはありますか?
A3:舘氏のスタイルから学ぶ最大のポイントは、「眉毛のラインとフレームのトップバーを沿わせること」と「ジャストサイズのスーツやジャケットに合わせること」です。また、レンズの濃度を真っ黒にしすぎず、目が薄っすら透けるミドルカラーを選ぶと、現代的で上品な色気を再現しやすくなります。
まとめ:美学を宿したアイウェアが放つ色褪せないダンディズム
舘ひろし氏のサングラスの歴史は、そのまま日本のハードボイルド・エンターテインメントの進化の軌跡といっても過言ではありません。『西部警察』での無骨なレイバンに始まり、『あぶない刑事』でのアバンギャルドなスタルクアイズ、そして『帰ってきたあぶない刑事』で到達したマツダ アイウェアの円熟味あふれるクラフトマンシップまで、そのすべてに彼自身の確固たる美学が息づいています。
機能性と照れ隠しから始まったサングラス選びは、今や彼という人間の品格を語る上で欠かせないピースとなりました。年齢を重ねるごとに凄みと優しさを深めていくその目元から、今後も目を離すことができません。 (出典: 舘 ひろし サングラス(Yahoo!ニュース))