栃 ノ 心 奥さんという検索ワードが、角界ファンのみならず多くの人々の間で再び熱を帯びている。かつて大相撲の土俵を沸かせ、怪力無双と恐れられた元大関・栃ノ心剛史。強烈な右四つからの吊り出しで館内を揺らした怪物が引退して時が流れたが、その私生活に向けられる視線はいまなお熱狂を帯びている。異国の地で激闘をくぐり抜けてきた大巨人が選んだ第二の人生。その土台を支えているのが、現在の愛妻と愛息子の存在だ。
土俵上の猛々しい形相からは想像もつかないほど、普段の彼は穏やかで温和な笑顔を見せる。メディアや関係者の証言から浮かび上がる栃 ノ 心 奥さんとの睦まじい日びは、往年のファンを温かな気持ちにさせてやまない。怪我に泣き、歓喜に震えた波乱万丈の現役生活に終止符を打ち、実業家やタレントとして躍進する彼の背中を、どのような女性が押しているのか。その馴れ初めや電撃再婚の真相、そして現在の暮らしぶりに迫る。
元大関・栃ノ心の奥さんは誰?電撃再婚の真相と日本人妻・子供の素顔
長年連れ添った前妻との別れを経て、栃ノ心が新たな人生のパートナーとして選んだのは、日本人女性の英子(えいこ)さんだ。2024年2月、両国国技館で行われた引退相撲・断髪式を前に明らかになった電撃的な再婚発表は、多くの相撲ファンに驚きと祝福をもたらした。
二人の出会いは、栃ノ心の現役時代にまで遡る。知人を介した会食の席で言葉を交わしたことがきっかけだった。過酷な本場所での激闘や度重なる膝の故障に苦しんでいた栃ノ心に対し、英子さんは力士としてではなく、一人の不器用で誠実な男性として自然体に寄り添ったという。母国から遠く離れた日本で重圧と戦い続けていた彼にとって、彼女の飾らない気配りと明るさは、何物にも代えがたい心の拠り所となった。
さらに夫妻の間には、すでに愛息子である「ジョージくん」が誕生している。かつて200キロ近い巨漢力士を軽々と吊り上げたその剛腕で、壊れ物を扱うように我が子を慈しむ姿は、周囲の心を打つ。引退後の栃ノ心が「今は家族のために生きている」と周囲に漏らす通り、愛妻と息子の存在こそが現在の彼の最大の原動力だ。
ジョージアから大相撲へ──激闘の軌跡と前妻との歩み
栃ノ心剛史という男の物語を語る上で、故郷ジョージアとの深い絆を外すことはできない。ヨーロッパの東端に位置する雄大な山々に抱かれた大地から、言葉も通じぬ極東の日本へと渡ってきたのは2006年のことだった。
当時、彼の心の支えとなっていたのは幼馴染のジョージア人女性、ニノさんだった。2015年に婚姻届を提出し、長女が誕生。母国で愛する家族が待っているという事実が、栃ノ心の背中を押し、2018年の初場所での幕内最高優勝、そして大関昇進という快挙へと結びついた。
しかし、角界の頂点に挑み続ける過酷なスケジュールと、母国と日本という物理的な距離は、次第に夫婦の間に溝を生んでいく。新型コロナ禍による渡航制限も重なり、すれ違いの日々が続いた結果、二人はそれぞれの道を歩む決断を下した。苦渋の別離だったが、栃ノ心は前妻への敬意を失わず、母国の娘への愛情も変わらず注ぎ続けている。
春日野部屋で培った不屈の闘志と日本相撲協会を去った後の決断
名門・春日野部屋の門を叩いて以来、栃ノ心の現役生活は栄光と怪我との壮絶な闘いの連続だった。右膝の前十字靭帯断裂という、力士生命はおろか歩行すら危ぶまれる大怪我を経験。幕下最下位近くまで番付を落としながら、不屈の闘志で這い上がり、大関の座を奪還したドラマは相撲史に刻まれる伝説だ。
2023年5月場所での引退後、彼は親方として日本相撲協会に残る道を選ばなかった。相撲界で年寄株を襲名し指導者となるには日本国籍の取得が必須となるが、彼は生まれ育ったジョージアの国籍を保持し続ける選択をしたのだ。角界という狭い世界に留まらず、日本と母国の架け橋になるという明確なビジョンがあったからに他ならない。
部屋を離れる決断には相当な葛藤があった。だが、その独立独歩の歩みを最も近くで力強く支えたのが、現在の奥さんだった。相撲界のしきたりから一歩踏み出し、未知のビジネスやメディアの世界へ飛び込む夫を、彼女は献身的に後押しした。
『サンクチュアリ -聖域-』が拓いた世界とABEMA・NHKが伝える現在
栃ノ心の第二の人生のスタートは、相撲コンテンツが世界的な変革期を迎えた時期とも重なる。Netflixが放映したオリジナルドラマ『サンクチュアリ -聖域-』は、相撲を単なる伝統文化からグローバルなスポーツエンターテインメントへと昇華させ、世界的なメガヒットを記録した。
本物の力士が放つ規格外のパワーと生々しい肉体美に世界中が熱狂する中、栃ノ心の彫刻のような巨体と美貌、そしてヨーロッパ出身のバックグラウンドは、メディア界から引く手あまたとなった。NHKの大相撲中継での重厚なゲスト解説はもちろん、ABEMAの大相撲LIVEにおけるエンタメ性を融合させた斬新な配信でも、彼のユーモアに富んだ語り口は若い世代を惹きつけている。
伝統的な大相撲の様式美を知り尽くしながら、現代的なエンターテインメントの空気感も柔軟に受け入れる。その柔軟な姿勢の背景には、家庭内で日本の現代カルチャーを共有する妻・英子さんの存在があることは言うまでもない。
ジョージアワイン事業に込めた情熱と家族の献身的なバックアップ
現在、実業家としての栃ノ心が最も精力を注いでいるのが、母国が誇る8000年の歴史を持つ「ジョージアワイン」の輸入販売事業だ。クヴェヴリと呼ばれる素焼きの壺を土中に埋めて発酵させる伝統的製法で作られたワインは、世界的な自然派ワインブームを牽引している。
「本物のジョージアの味を日本に広めたい」。その情熱を具現化するにあたり、日本市場の商習慣や繊細なマーケティング戦略をサポートしているのが妻の英子さんだ。力士特有の豪快な人脈を持つ栃ノ心と、緻密な実務感覚を持つ奥さんの連携は、ビジネスパートナーとしても抜群の機能を見せている。
自宅では、豊かな香りを放つジョージアワインとともに、妻が腕を振るう和食やジョージア料理が食卓に並ぶ。文化の壁を軽やかに飛び越え、互いのルーツをリスペクトし合う日々の団らんが、彼の事業を成功へと導く基盤となっている。
人物ドキュメンタリーが映し出す等身大の父親・栃ノ心剛史
国内外のメディアが制作する人物ドキュメンタリー番組では、かつての怪力大関が息子をあやす等身大の父親としての姿が幾度となくフォーカスされている。体重を半分近く落とし、引き締まった体躯でベビーカーを押す彼の姿は、東京の下町でごく自然な日常の一部として溶け込んでいる。
異国の地で孤独に土俵に立ち続け、膝の激痛に耐えながら懸命に土を掴んでいた若き日は遠い過去となった。今、彼の目には、自分を信じてくれた妻と、未来そのものである息子の愛らしい姿が映っている。
激しい勝負の世界を生き抜き、愛する家族という最高の安息の地を見出した栃ノ心剛史。リングネームを脱ぎ捨て、一人の男として、夫として、そして父として歩む彼の未来は、土俵の上のどの勝利よりも誇らしく、光に満ちあふれている。 (出典: 栃 ノ 心 奥さん(Yahoo!ニュース))