音楽界最高峰の祭典「第64回グラミー賞」は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う延期を経て、史上初めてラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催されました。全世界の音楽ファンが固唾をのんで見守る中、日本でも朝からリアルタイム中継にかじりつくファンが続出し、SNSは終日トレンドを独占する熱狂ぶりを見せました。
日本時間と現地ラスベガスの時差は16時間。早朝のプレショーから午前中の本授賞式、そして世界中を沸かせたBTSの圧巻パフォーマンスまで、数々の名場面が誕生しました。本稿では、当時の放送日程や生中継のタイムスケジュール、BTSの登場時間、主要部門の受賞結果の真相まで、知っておくべき重要データを一挙に振り返ります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:本授賞式の日本時間は2022年4月4日(月)午前9:00からスタートし、WOWOWで独占生中継された。
- 要点2:BTSは日本時間午前10時20分頃に登場し、映画『007』風の演出を取り入れた「Butter」の奇跡的なステージを披露。
- 要点3:ジョン・バティステが最多5冠、シルク・ソニックが主要2部門を制覇した一方、BTSの受賞逃しには世界中で激しい議論が巻き起こった。
【放送日程】第64回グラミー賞の日本時間はいつ?授賞式タイムテーブル
第64回グラミー賞授賞式は、現地時間2022年4月3日(日)夕方に開催されました。これに伴い、日本時間における進行スケジュールは2022年4月4日(月)の早朝から昼過ぎにかけて展開されました。時差があるため、日本の視聴者にとっては月曜日の平日朝という時間帯でしたが、多くの音楽ファンがリアルタイムで追跡しました。
授賞式全体のタイムラインは、主に以下の3部構成で進行しました。
- 午前4:30〜(日本時間):プレミア・セレモニー(事前授賞式)
グラミー公式YouTube等で無料生配信。全86部門中、主要部門を除く大半のカテゴリー(約70部門)がここで発表されました。 - 午前7:00〜(日本時間):レッドカーペット生配信
各メディアや公式SNSで、豪華アーティストたちのドレスアップした姿が続々と到着・配信されました。 - 午前9:00〜午後0:30(日本時間):本授賞式(メインセレモニー)
MGMグランド・ガーデン・アリーナからの生中継。主要4部門の発表やトップアーティストたちのスペシャルパフォーマンスが繰り広げられました。
平日の午前中というハードルの高い時間帯ながら、SNS上ではリアルタイム速報を追うユーザーが溢れ、特に日本の職場や学校でもスマホの通知を気にするファンが続出しました。
【BTS出演時間】圧巻の「Butter」パフォーマンス!何時に登場したのか
日本国内で最も検索需要が集中したのが、世界的ボーイズグループBTS(防弾少年団)の出演タイミングでした。彼らは2年連続で「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」にノミネートされており、単独ステージの披露も事前にアナウンスされていたためです。
BTSが本授賞式のステージに姿を現したのは、日本時間の午前10時20分前後でした。授賞式全体の序盤から中盤へと差し掛かる、最も視聴率が集まる絶妙なスロットに配置されました。
披露されたのは、世界的メガヒット曲「Butter」のグラミー特別バージョンです。スパイ映画を彷彿とさせるブラックスーツに身を包んだメンバーは、天井からワイヤーで降臨したジョングクを皮切りに、客席にいたオリヴィア・ロドリゴの耳元にV(テヒョン)がカードを手渡して囁きかけるサプライズ演出で会場をどよめかせました。
さらに、レーザー光線を華麗にかいくぐるスパイアクションさながらのダンスブレイクや、ジャケットを脱ぎ捨ててギターに見立てる息の合ったパフォーマンスを披露。直前にメンバーの新型コロナ感染や怪我などトラブルが重なっていたことを一切感じさせない完璧なシンクロ率に、会場の超一流セレブたちも総立ちのスタンディングオベーションを送りました。
【受賞結果速報】主要4部門の勝者とジョン・バティステの歴史的快挙
第64回グラミー賞は、サプライズと感動が交錯するドラマティックな受賞結果となりました。事前予想で大本命と目されていたアーティストたちの中で、とりわけ強烈な存在感を放ったのがジョン・バティステとシルク・ソニックです。
主要4部門を中心とした確定結果は以下の通りです。
- 最優秀アルバム賞:『We Are』/ジョン・バティステ
- 最優秀レコード賞:「Leave the Door Open」/シルク・ソニック
- 最優秀楽曲賞:「Leave the Door Open」/シルク・ソニック
- 最優秀新人賞:オリヴィア・ロドリゴ
- 最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞:「Kiss Me More」/ドージャ・キャット feat. SZA
最多11部門にノミネートされていたジョン・バティステは、最高峰とされる最優秀アルバム賞を含む計5冠を獲得。黒人ミュージシャンによる最優秀アルバム賞受賞は、2008年のハービー・ハンコック以来14年ぶりとなる歴史的快挙でした。彼がスピーチで語った「音楽は競い合うものではなく、人々を繋ぐための神聖な体験だ」という言葉は、授賞式全体のハイライトとして深く刻まれました。
また、ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるスーパーユニット「シルク・ソニック」は、ノミネートされた主要2部門を含む4部門すべてを制覇するパーフェクトな強さを見せつけました。
【BTSの受賞逃しとネットの反応】巻き起こった審査基準への疑問
華々しい授賞式の裏で、世界的な論争を巻き起こしたのがBTSの受賞結果でした。大ヒット曲「Butter」で「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」の最有力候補と目されていたものの、栄冠を手にしたのはドージャ・キャット feat. SZAの「Kiss Me More」でした。
受賞発表直後から、Twitter(現X)をはじめとするネット上では、ファンの間で様々な感情が交錯しました。
「受賞を逃したことは本当に悔しいけれど、あのパフォーマンスこそが今夜のベストだった」「彼らはトロフィー以上の伝説をラスベガスに残した」とステージの完成度を称える声が溢れる一方で、グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーに対する厳しい指摘も相次ぎました。
ネット上では「視聴率稼ぎのためにアジア人アーティストを巧みに利用しながら、肝心の賞は与えないのではないか」という批判や、保守的な投票会員の構成に対する疑問が噴出。「#OurPrideBTS」「#GrammysScam」といったハッシュタグが瞬く間に世界トレンドの上位を占拠し、保守的な伝統を重んじるグラミー賞の選考バイアスについて、海外主要メディアでも大々的な特集が組まれる事態へと発展しました。
【視聴方法まとめ】WOWOW独占生中継と見逃し配信の全容
日本国内でグラミー賞授賞式をリアルタイムで合法的にフル視聴する唯一の手段となったのが、有料衛星放送のWOWOWでした。WOWOWは数十年にわたりグラミー賞の独占放映権を保有しており、第64回も万全の体制で放送・配信を実施しました。
当時の視聴プラットフォームと配信体系は以下の通りです。
- WOWOWプライム(テレビ放送):日本時間4月4日(月)午前8:00より、ジョン・カビラ氏やホラン千秋氏らを迎えたスタジオから生中継(二カ国語放送)。
- WOWOWオンデマンド(ネット配信):スマホ、タブレット、PCからリアルタイム同時配信を実施。外出先や通勤電車の中でもスマホからステージを視聴可能でした。
- 見逃し配信(アーカイブ):生中継終了後から一定期間、WOWOWオンデマンドにて見逃し配信が提供され、夜間や週末にゆっくりと見返せる環境が整備されました。
- 字幕版の再放送:生中継当日の夜(午後10:00〜)には、全ての英語スピーチに日本語字幕を付けた完全版が早くも放送されました。
なお、授賞式前夜やレッドカーペットの様子については、グラミー賞公式のYouTubeチャンネルやFacebook Liveでも一部無料ストリーミングが行われ、本編以外のアメリカ現地の熱気は無料でも垣間見ることができました。
【ノミネート一覧と総括】第64回グラミー賞が残した音楽史的転換点
第64回グラミー賞は、単なる一過性のエンタメショーにとどまらず、音楽ビジネスの構造転換を如実に物語る節目のイベントでした。
主要部門におけるノミネート枠が従来の8枠から「10枠」へと拡大された最初の年であり、テイラー・スウィフト、カニエ・ウェスト、ビリー・アイリッシュ、ジャスティン・ビーバー、リル・ナズ・Xなど、ストリーミング時代を象徴するメガスターたちが一堂に顔を揃えました。
特に印象的だったのは、ウクライナのゼレンスキー大統領が事前収録されたビデオメッセージを通じて登場した場面です。「音楽の対極にあるのは何か。それは破壊された街の静けさだ」と訴え、ジョン・レジェンドがウクライナのミュージシャンたちと共に披露した「Free」の祈りのパフォーマンスは、世界情勢とポップカルチャーが直結するグラミー賞ならではの重厚な社会的メッセージとなりました。
【グラミー賞 2022 日本時間】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:グラミー賞2022の本授賞式は日本時間の何時から何時まで行われましたか?
A1:日本時間の2022年4月4日(月)午前9:00に開演し、午後0:30頃まで約3時間半にわたって生中継されました。事前授賞式であるプレミア・セレモニーは同日午前4:30から配信されていました。
Q2:BTS(防弾少年団)の出番は何時頃でしたか?
A2:BTSは日本時間の午前10時20分頃に登場しました。事前のタイムテーブルで厳密な分単位の告知はされませんでしたが、式典の第2幕・中盤の目玉パフォーマンスとして完璧なステージを披露しました。
Q3:地上波テレビやYouTubeで授賞式本編の無料生中継はありましたか?
A3:地上波での生放送はありませんでした。日本国内での本授賞式フル生中継はWOWOW(およびWOWOWオンデマンド)の独占放送でした。ただし、午前4:30からの事前授賞式や一部レッドカーペットの様子は公式YouTube等で無料配信されました。
まとめ:歴史を塗り替えた熱狂の一日を振り返って
延期と会場変更という異例の事態を乗り越えて開催された「第64回グラミー賞」は、ラスベガス特有の華やかさと、激動の世界情勢に対する真摯なメッセージが共存する記憶に残るセレモニーとなりました。
日本時間では平日の朝という視聴環境ながら、ジョン・バティステの歴史的戴冠、シルク・ソニックによる圧巻のソウルミュージック、そして世界中を釘付けにしたBTSのスパイ風「Butter」など、披露されたステージの数々は今なお音楽ファンの間で語り継がれています。時代の空気感を鮮やかに切り取る音楽の祭典として、グラミー賞が持つ影響力の大きさを改めて証明した一日でした。 (出典: グラミー賞 2022 日本時間(Yahoo!ニュース))